かいふう

近未来への展望や、如何に。

「ホクレン」

kaihuuinternet2006-04-21

生乳の産業廃棄物処理について
1.実施内容
  (1) 処理月日  平成18年3月18日(土)より
  (2) 数  量  処理総量(見込)1,000トン
  (3) 処理委託先  産業廃棄物処理委託業者

2.経過
  (1) 平成17年度は飲用牛乳需要が全国的に約4%減少する一方で、北海道内における生乳出荷は、好天に恵まれ良質な粗飼料が収穫されたことから秋口より増加し、生乳需給が大幅に緩和することとなった。
  (2) 北海道では生乳計画生産(前年実績対比102%)を遵守すべく懸命の努力を続けてきた。
  (3) 一方、生乳の処理については、全国的な牛乳消費減少のあおりを受け道外移出生乳が前年対比16%減少(4〜2月)したこともあって、道内工場の処理能力の限界を超えることが懸念されたため、以下の対策を実施してきた。
○ 道内の各乳業工場の協力のもと、可能な限り生乳の処理をお願いしてきた。
○ 年末年始以降、ナチュラルチーズの副産物であるホエイを約2千トン産業廃棄物処理し同量の生乳の処理を行った。
○ 年末年始以降、道外の乳製品加工工場に約3千トンを搬入し処理を行った。
○ 18年2月25日開催の地区別農協酪農畜産対策委員長会議において、道内の酪農家に「緊急的生産抑制(1万トン緊急抑制)」への取り組みをお願いした。

  (4) こうした中、3月に入り道外での委託加工が困難になりつつあり、処理の見通しが立たない生乳が800トン程度発生している。
  (5) この結果、本日開催した北海道農協酪農畜産対策本部委員会・ホクレン生乳受託販売委員会合同会議で、生乳の産業廃棄物処理の実施を決定した。

3.今後の見通し
  道内の生乳生産量は農協・生産者に「緊急的生産抑制対策」の努力をいただいた結果、3月上旬には日量が約100トン減少した(2月下旬対比)。また、各乳業工場も可能な限りの製造体制を敷いて全面的な協力をいただいている。ただ、今後は都府県の生産が増加するとともに学校給食向牛乳が休止するため、全国的に処理不可能乳が発生する状況にあり、本会も道外での委託加工が不可能になる見通しになる。今後ともあらゆる方策を講じて生乳処理量の増大に努め産業廃棄物処理量の圧縮を図ります。 (ホクレン ニュースリリース)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ショックというのは、少し時間を置かないと。といって、そんなに消費者として貢献してる訳ではないのだが、信じがたかった。
後日のTVで、200ミリのパックのミルクを消費者に手渡している。なんで、と疑問におもい、遡ると、これだった。2日間で同パック2万個、バター1500個、場所がら、道民にのみだが。
もう何十年も前、学校給食の現場で、そして確か道内生産者がデモンストレーションか生乳を地面に流すのには、腰抜ける程だった。かって酪農のバイトをした身であれば、見てはいけない光景、それ以前のあってはならないそれだから、だと。
出産にリンゲル液持たされ、[おんた]と[めんた]の意味の違いを理解した。それ以上のことで言わないことの方がいいのも。ビート畑では地震にも遭遇したし、札幌での飛行機キャンセル待ちをあきらめての、青函連絡船までの鉄路車中のガラス窓は台風の雨垂れだった。
後日、あの時飛行機乗ってれば、人生変わってたかもと思ったりもした。
先日の某紙購読者投稿欄では、函館在住の方、この件で苦言を述べていたが、その後農林水産大臣も多方からの同様の意見か、4月の会見で海外援助対策を提示するに至った。この前TV10チャンネル「徹子の部屋」で、ユニセフ親善大使黒柳徹子さんが現在も続くアフリカ他の乳幼児の餓死の惨状に言及していたぞ。
そして今月、地元関係者がコップ一杯ミルク30円のキャンペーン、わかります。
バイト時のそこの奥さんの言葉『ここでは、(海峡の)向こう、内地っていうんだわ』、今更ながら、ズシリと重い。新鮮な生乳も、海峡風雨ありもなしも、そこ越えて加工乳の目途経たずば、消費者の口に届かず。しかもその口の意向は、それ自身。需要と供給、調整も大変な労力だ。
しかし、生乳が、産業廃棄物処理だ、なんて哀しすぎる。どうにかしてくれ。