かいふう

近未来への展望や、如何に。

首都圏地下鉄、停電事故。

kaihuuinternet2007-10-23

東京都営地下鉄大江戸線で23日朝に発生した停電事故は、二つある変電所の一方で送電スイッチが切れたままの状態だったため、過電流により安全装置が作動して送電がストップしたことが、都交通局の調べでわかった。

同局は「スイッチを入れ忘れる人為ミスだった」としており、再発防止に向け保守点検の確認を徹底する。

都交通局によると、停電が発生した中井―練馬間を走る電車には、中井変電所(新宿区)と、練馬変電所(練馬区)から同時に電力が供給される仕組みになっている。

しかし、停電が発生後、同局職員が練馬変電所内を確認したところ、送電設備のスイッチが切ったままの状態になっていた。

このため、同区間は中井変電所だけで電力を供給することになり、23日朝のラッシュとも重なり、同変電所の設備に過度の負担がかかり、安全装置が働いたと見られる。

練馬変電所では今月20日未明に委託業者が設備の点検を行っており、都交通局は「スイッチを切ったままだったとしか考えられない」としている。(読売)
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手っ取り早い話が、設備点検の際の、復旧作業における、受変電の開閉器の戻しミスですよね。
二ヶ所分を中井変電所のみで引き受けて、過電流で落ちちゃった、のが事の顛末。
如何に熟練した者でも、あるんだよね、見落としが。保守点検というのは。
しかし、この件でわかったのが、地下鉄のトンネルの大きさと、換気の問題。
新幹線で、東北地方を走るは、車幅が狭いもある、は知っていたが、この大江戸線がそれとは知らなかった。しかも、後発組でより深度ある地下を走行するのに、トンネルは車幅に比例して小さい。さすれば、トンネル内の空間もそうだし、換気能力も他の地下鉄に比して弱い訳だ。
それに、この線は、地上との換気連絡が、各駅のみらしい。
地下鉄竣工の総工費廉価分のしわ寄せが、今回のこの件で、通勤通学の利用者にまともに出てきたようだ。
それにしても、倒れた人が数出たのも、ラッシュ時乗車率170%、が聞き間違えでないなら、痛くわかる。この線が、都営地下鉄の他線の赤字を補填しているなんて。
それでも、朝夕のあのラッシュを体験した者は、同じ経営の他線が赤字は、かってそれがある自分も、信じられませんがね。
この国の首都は、その圏内の電車、定刻発着の律儀は感心すれど、あわせて、その乗客詰め込み度合いは、まさに{殺人的}という形容は、今もそれも伝説として、国内外に知れ渡っているでしょう。
医者じゃないけれど、大都市居住民の、心肺機能の低下が懸念されます。