すでに去年の映像ではあるが、はじめて、記録動画で観た。
最初は、科学的に。だって、そうだろう。
手前の灰色の月の表面に、吸い込まれるように、動く。動いて沈む。
そして消えた。
名まえからして、国産だろうから、ならば、この国の人びとが力を結集して、この今見てる画像を提供してくれている訳だから。
なんか、次の瞬間、感情が湧いてきて、観ること叶わぬ事を、見せてもらって、痛く神妙になった。
「かぐや」といえば、「竹取物語」ではないか。
そんな御伽噺が、母なる星を、水の惑星を、観ている。
『わたしの正体を見たわね』
責任を問われたように、おもえる。
60数億の人びとが生息する、かけがえの無い、たったひとつの星。
たとえ、その事で、気を失おうが、広大無辺の法則で、水の惑星も。
運行する。
自分の愛するに、限りあり。
かって、愛し合った人びとも。
居たであろう、痕跡も。ままならぬ。彼らのことなど。
ならば、せめて、生きてる時出会いし者たち、すべきこと、わかる。
了解。こちら「かぐや」