かいふう

近未来への展望や、如何に。

それ、デモエピ?『おそらく、借り貸し無いだろう』

kaihuuinternet2008-05-06

『ならば、ボーヴォワールの「老い」を探して読む方がましだ』と続く。
なにも気取ってる訳ではない。
要は、付き合わなくてもいい連中、係わらなくてもいい輩どもがいる、ということだろう。

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新派という、歌舞伎から分かれた舞台集団がある。その名作のひとつに、『千年でも、万年でも生きたいわ』とヒロインに語らせる芝居があった。
稀代の名女優がその台詞を粋に言えば、つい頷いてしまうのだが。
キンさん、ギンさんの、双子の御婆さんみたいに齢百年まで生きるのも、稀だろう。

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すると、後は、とにもかくにも、限られた人生ならば、無用に無粋に生きたくは無い。
ところが、この世の中、粋がわからぬ連中、有用が解せぬ輩どもがいる。
勿論、粋など気にしなくとも構わぬのであって、こちらもどれほどあるとは云ってない。
御用提灯に囲まれなくては気付かない無用でからかう者に、そもそも若者と会話出来ようか。

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たとえ彼女が無神論であろうと、ならば無神論者も変わらず迎える老いならば、読んでその違いを調べてやろうと、好奇心がうずく。せっかく買った本ならば、探し出して、もと取ろうとする。

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ゆえに、なんでこんなメールを、と訝しがるだけのゴミメールがある。
平成遊女か。吉原の遊女なら、史実として知っている。飢饉で口減らしに、あるいは借金の形に、身売りされ、たどり着いた、昔々の地べた。
先日も、そんな彼女たちが、大火で囲みから逃げ出せず、焼け死んだ寺の供養塔。そのちいさな納骨地下に、近所の悪ガキどもが閉じ込められた際、粉の遺骨をやれ他の骨壷に移したとか。著名な写真家が探訪で、懐かしがっていた。
苦笑しただろう彼女らも。悪ガキだったなら、笑って赦されもしよう。
しかし、今どき、そんな遊女など、いないだろう。この国で飢饉はとんと聞かぬ。吉原も史跡だ。日没前に訪ねよ、と誰かから聞いた。
こんな強がり云えるのも、異教徒だし、その事情は少しはわかると受け止めもしよう。
ゆえに、なんでこんなメールを、と訝しがるだけのゴミメールがある。
これらの方が、恐い。無意味を繰り返すから、気味悪い。お化けだよ。
平成遊女を気取ってるから、気味悪い。そんな遊女いない、とおもってるから、お化けだよ。それも年中出たがる。まだ出てる。
まさか、それもヤロウ、じゃないだろうな。
だから、『おそらく、借り貸し無いだろう』で、韻を踏んで、厄落とし、とするか。

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掲載は、「みどりの日」にふさわしい、森の虹。