かいふう

近未来への展望や、如何に。

梅原猛さん、逝去。

『隠された十字架 法隆寺論』。如何にも、そそる題名です。法隆寺に行って。夢殿と、百済観音と。山門脇に腰掛けていた、駱駝色の法衣の若い修行僧を想い出す。高野山の法衣らしい。法隆寺は宗派が違うも。そういう一日留学は、互いに寛容なのが、仏の教えだろうか。
法然の哀しみ」。探せば、段ボール内にあるはずだ。己の生来のキャラは、どうしようもないだろう。それでも、仏が救うのだから。
仏門異宗派は、誤解するやも知れぬ。この本の題名は、【飢饉】で餓鬼畜生になり果てた、門外の世俗衆生に。何もしてやれぬ、出家の身。その我が身の限界を知ってこその、到達した境地、ではないのか。
私も仏門から異教徒。そこから解釈すれば。我われは己の主観から免れられぬ、それが哀れだ。
やはり、梅原さんは、笑いを知っていたんだ。その効用というか。哄笑で、眼前の壁が崩れるなら。渋谷天外藤山寛美大村崑