その花は、コンクリートの塀と縁石とのわずかの隙間の土から、西向きに咲いていた。その縁石に腰掛けて。夕日が陰にその花をしまうまで、隣で見た。名は知らないんだよな。凝視するほど鮮烈な色彩でもなし。その分、疲れない。揺れるから。生きてんだ、と思…
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