その花は、コンクリートの塀と縁石とのわずかの隙間の土から、西向きに咲いていた。その縁石に腰掛けて。夕日が陰にその花をしまうまで、隣で見た。名は知らないんだよな。凝視するほど鮮烈な色彩でもなし。その分、疲れない。揺れるから。生きてんだ、と思っちゃう。未だ日の中に居たので、立ち上がって。縁石上に移動したら。西空、家屋の間に。和数字八形の青色が映る。あまりに折紙っぽいので。そろそろの手前かな。
その花は、コンクリートの塀と縁石とのわずかの隙間の土から、西向きに咲いていた。その縁石に腰掛けて。夕日が陰にその花をしまうまで、隣で見た。名は知らないんだよな。凝視するほど鮮烈な色彩でもなし。その分、疲れない。揺れるから。生きてんだ、と思っちゃう。未だ日の中に居たので、立ち上がって。縁石上に移動したら。西空、家屋の間に。和数字八形の青色が映る。あまりに折紙っぽいので。そろそろの手前かな。