「また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の花でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。」
マタイによる福音書第六章28~30
ドクダミ。ここのアイコンにも使用。
視覚にも、嗅覚にも。私にとっては、安らぎであり、癒しの草花。
その白い花が、季節を迎えた。腰掛けて、至近から、微風に匂う。
正確には。その白いは、花弁では無くして、総苞片。
忘却して、香りを深呼吸する。
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75年前。夏。ある都市に落とされた。それで、その治療に使われた、事もあった。
彼らを。記憶させるが為の、開花かも知れぬ。
決して癒されぬ傷病に。
それでも選ばれての、薬草。
老いて病む者が癒されない訳がない。
アーメン