にほん今昔ばなし 令和編番外章
今は昔。とある処に、おばさんが住んでましたとさ。
近隣の噂で。桃太郎のお婆さんに、どうしたら、桃太郎を授かるか。訪ねに行ったとか。
川で洗濯してましたが。何時まで経っても、流れて来ない。ケータイで、上流の住民に電話して。その返答は、桃源郷が無い。
それで。しばらく歩いて。別の河を選択したんですね。しかし、やはり、流れて来ません。ケータイで、上流の住民に電話して。その返答は、上流社会は、河は無い。
選択を間違えてる。
浄水場はあるでしょ。抗議しました。公儀隠密は、浄水場の入札に参加してない。その返答です。
おばさんは、途方に暮れました。
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昔は昔々。とある処に、お姐さんが住んでましたとさ。
先祖伝来の山林があって。それを切り出して。河口まで流して。暮らそうと。
金太郎の募集を。ケータイで、足柄山の住民に電話して。綿飴食べたい、手柄をたてる。
雨が降りました。ケータイ、切っても。切っても、金太郎飴。
人柄はどうなの。
お姐さんは、途方に暮れました。
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昔々は昭和。とある処に、おばさんが住んでましたとさ。
華道ですね。教室をやってました。
その貸間、柔道を授業で習う生徒に結果貸しました。
黒帯になって、ひとり娘を守ってほしかったのでしょうか。
白帯でもいい生徒は、鍵の受け渡しの時間ロスが理由でその家から出ました。
ひとり娘は就職で社員寮へ。
おばさんは残されたが孤独。番犬飼っても、お婆さんに。
その生徒は、野の花と、造花。それでもよかった訳です。
しかし、番犬飼っても、お婆さんになってしまった。
そのお婆さんは、どんどんキムチ臭くなっていった様です。
キムチ〇▢華道教室ですか。存じません。
否、否です。その生徒は、野の花と、造花。それでよかったのですから。
そこまでキムチ臭過去完了。キムチ婆あの化身。
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その生徒も。どうにか二十代になって。
九段下の、とある神社に居ました。ある未亡人の写真を撮り。彼女が、境内の能舞台の前庭ベンチに座る。それを見届けました。写真は、笑顔。
キムチ婆あの化身、彼女も戦争未亡人でしたね。
写真の笑顔の戦争未亡人。
ふたりは、何が違うのでしょう。写真の未亡人は、ある在家仏教の団体の会員らしい。
それは、華道の戦争未亡人と、同じ宗派。
そこまで共通項があると。ある会合で、一度位。時空間共有は、確率的に有り得る。
ふたりは、何が違うのでしょう。戦時下。
母子家庭か、否か。子供が いなくて、再婚の可否。
それぞれに、家庭の事情、がある。
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ここも、分かれ道。私は、当然。キムチ臭くなって無い戦争未亡人。彼女の路を、ついていく。
