かいふう

近未来への展望や、如何に。

『切なるわたしたちの気持ち』

家族会事務局長増元照明氏の講壇からの発言である。痛いほど、迫って来る。韓国からの、朝鮮戦争時の被拉致兵士らのご高齢の家族の方の発言及び「イエロー・ハンカチーフ」での活動を語る拉致被害者家族会長の若い女の方、そして元北朝鮮工作員の方の発言。皆日本語である。如何に切迫した情況か、それを伝えたいか。こちらも同様に迫って来る。曽我ひとみさんの母ミヨシさんをおもう気持ちもそうだ。そして最近流し始めた短波放送「しおかぜ」を、家族会の方々がそれぞれ壇上からも訴えた。
タイからも家族が、そしてその村長までもが来られた。更にレバノンからも家族が、訴えた。
特定失踪者の家族も発言した。彼ら多数が一階最前列から立ちあがっての挨拶があった。同じ場所に、司会櫻井よしこさんの紹介で前参与中山恭子さんも答えていた。
規模からして、解明が進むほど、登壇者の方々が発言された「連帯」という言葉が余韻として残る。確かにその必要を強く感じた。
拉致議連諸氏の演説も、回を加えるごとに力がこもり、会場が引き締まる。参会者はこの国の政治の良心を、信頼を持ち帰ったことだろう。
参会した聴覚不自由者のための手話通訳の方々も熱意がこもっていた。また二階から盲導犬らしき鳴き声を聞いたが、共に主催者側の行き届いた当然といえる配慮であろう。何度も繰り返すが、国外に不当に垂れ流す血税などこの国には無いのだ。その税金は、国内福祉対象者に正当に振り分けられて然るべきなのだ。だから、車椅子の参加者も含めて、彼らがこの集会の問題に関心を持ちかつ考えることは、おおいに歓迎すべきことだろう。