最終回を迎えた、ＮＨＫ．ＴＶ「プロジェクトＸ．最終回スペシャル『地上の星たちへ』」。大河ドラマがあるならば、その双璧としてドキュメンタリーがある。この番組が取り上げた回には以前劇映画になったものもある。数年前、この番組を単行本化したうちの１巻を購入した。６年続いたことになる。市井の人々が自分の仕事に生命を賭して＜挑戦者たち＞となる。それが身近であり、かつ知らない業界の内部事情が、ＮＨＫの性格と土壌で、国民的な番組として定着した。毎回スタジオにゲストのハプニングも興味を掻き立てた。同僚へのおもい、仲間への感謝、それが視聴者に熱い清々しさをも残したのだろう。若い人たちに、どの道へかの指針も示しただろう。主題歌の詞曲と歌った歌手をも紅白出場の快挙まで行った。
今回アンカー、教育、防災、医療各現場の方々の対談における自信や謙虚の現れは、それを引き出した司会の両アナウンサーのこの番組に係わった、その感慨そのものをよく反射していた。
