かいふう

近未来への展望や、如何に。

「法治国家」の在り様.その2

kaihuuinternet2006-01-06

辛光洙容疑者ら北朝鮮工作員2人が、1978年7月の地村保志さん、富貴恵さんと、蓮池薫さん、祐木子さん両夫妻の拉致事件の実行グループに加わっていたことが判明したことを受け、漆間巌警察庁長官は6日午後、警察法に基づいて、警視庁と新潟、福井の両県警に対し、共同で捜査を行うよう指示した。

指示は、同法61条により96年に新設された長官の専権事項で、2004年に起きたイラクでの邦人人質事件で発令されて以来2度目。これによって都道府県警の捜査態勢や捜査の分担などに対する警察庁の監督権限が強まる。(2006年1月6日読売新聞)

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1977年に横田めぐみさんが拉致された事件で、北朝鮮工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者(76)が曽我ひとみさん(46)に「拉致したのは自分だ」と語っていたことについて、拉致被害者の家族連絡会は6日、東京都内で記者会見を開いた。

めぐみさんの母、早紀江さん(69)は「びっくりした。北朝鮮の言うことは何が本当か分からない。日本政府はきちんと事実をただしていただきたい」と訴えた。

会見で早紀江さんは、辛容疑者がめぐみさんの拉致を認めていたことについて、曽我さんから一昨年11月に聞いていたことを改めて説明。その上で、「当時は曽我さんから『まだ外に出さないでほしい』と言われたので公表しなかった」と話した。

辛容疑者は、めぐみさんと曽我さんが78年から80年ごろまで平壌の招待所で一緒に暮らしていた時に2人の教育係を務めていた。めぐみさんの弟、拓也さん(37)によると、曽我さんは「辛先生から数学や物理を教わった後の別れ際、めぐみさんのいないところで(拉致実行について)打ち明けられた」と語ったという。

これまで北朝鮮側は「めぐみさん拉致の実行犯は処分した」と説明してきた。一方で辛容疑者は北朝鮮で今も英雄扱いされており、家族連絡会のメンバーらは「辛容疑者が本当に実行犯かどうかは分からないが、とにかく日本政府は身柄の引き渡しを強く求め、全容解明につなげてほしい」と話した。

一方、蓮池薫さん(48)夫妻の証言によって、めぐみさんの元夫の男性が韓国人拉致被害者であるという疑いが濃厚になったことについて、拓也さんは、「過去の日朝協議では、元夫とされる男性は北朝鮮人という説明だっただけに、北朝鮮のウソを暴くうえで、この情報は非常に重要。きちんと情報を整理して外交上のカードとしていただきたい」と話した。(2006年1月6日読売新聞)
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マジックのタネ明かし、なら笑えるが。過去記事をめくると落胆、と今回公表の拉致実行犯が容疑者をこの国の議員らが助命嘆願まで署名したのはもはや史実。もう新聞引用でしか、こっちの気力が失せた。