かいふう

近未来への展望や、如何に。

「日本国憲法.第三章」

kaihuuinternet2006-01-07

ずーっと読んでみよう。第10条から第40条まで、読んだ後、[拉致事件]の現状と展望におもいをはせてみよう。何が浮かんで来るか。怒りと不安、である。横田めぐみさんの件ひとつ取り上げてみても、拉致実行犯がしたことは、人の生命と運命を弄ぶ、非道と侵害な犯罪だ、という事でしかない。それが、28年以上経ても、本人が帰還を果たさずにいるばかりか、『遺骨』にさせられたまま、の返答。13歳の少女が、異国に{人さらい}され、本人が故郷で生活した年月、そのなんと2倍以上経っても、未だ両親、兄弟家族に再会叶わぬ、その国家の対応の不甲斐無さに、呆れ果て、それでもそれではと、市井の市民が見るに見かねて、[家族会]の声々を聞いて、何度も集まったのであろう。
ここは、凍傷を負わされた、感慨が残る。「法治国家」ゆえの基本がある。家族の再会の暖かな抱擁と労いの言葉が無ければ、それをお膳立て出来ない国家など、その名に値しない。国民の信頼が揺らぐ。「納税の義務」を放棄されかねない。凍土の異国にある拉致被害者たち、彼らの心身の凍傷を、徒に壊死させるまでうっちゃっておいていいのか。そんな訳断じて無いはずだ。
北は北海道から南は沖縄まで全国一律、祝日がそうであるように、どの地域の国民をも、総意と同意をもって、基本たる「憲法」に則り、ならばそれを脅かし、現にそれに紛れも無く反し蹂躙している、その違反行為に対して、何故国家自らもっと強固な抗議と、かつ国民結束を訴えないのであろうか。ここままでは流されてしまう危惧を感ずる。不安がある。されてしまうだけの受身で終わってよいはずがないだろうに。
法律読んで終わり、否。さぁ、では、拉致被害者をこの国に取り戻そう、だろう。
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「痛快! 憲法学」の著者、小室直樹さんが亡くなられた。2010年、享年77歳。