かいふう

近未来への展望や、如何に。

TVの面目躍如.その17

NHK総合テレビ (金) 「にんげんドキュメント・こころ模様〜1200本が語る「家族」〜」午後10:00〜
東京・三鷹市、鎌田智子さん(75)は、50年以上洋傘を作ってきた傘職人。現在、注文の9割を占めるのが古い着物生地を再利用して作る日傘だ。(NHK)
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粋ですよね。手作りっていうのは、心意気。『お頼みします』、『かしこまりました』っていう息遣いが感じられる。裁縫鋏みで生地を切ってく、それを見てる感覚は、文字通り裁断してる訳だから真剣勝負。お客様からあずかったいずれ劣らぬ意味有りの品。ご指名で、任された職人仕事の手造り。視てる分には楽だが、職場で見ると、気を張るだろうな。切るもの使う仕事は、板場にしても、やり直しがきかぬから。
たとえば穴開きがあるレースの刺繍編みが日傘に変身しても、それを依頼した夫からの情緒を。またたとえば、違う土地で暮らす妹が姉に日傘を送り、後日並んで差しましょうと伝えても。情念だろう。この世でたったひとつのもの、をお届けします。
だから、カラッとさすのよ、日傘は。