かいふう

近未来への展望や、如何に。

北朝鮮人権侵害問題啓発週間。最終日。

kaihuuinternet2006-12-16

北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の最終日の16日、東京・渋谷駅前や大阪・御堂筋など全国各地と米国・ワシントンの35か所で、拉致被害者や特定失踪(しっそう)者の家族、支援者らが集まり、同時間帯に救出を訴えるイベントが行われた。

また、家族会代表の横田滋さん(74)らは北朝鮮向けラジオ「しおかぜ」のメッセージ収録を行い、「一刻も早く日本に帰ってきて」と、切実な思いを吐露した。

渋谷駅のハチ公前では午前10時、特定失踪者の家族ら約60人が集結。拉致被害者と都内などの特定失踪者計49人の写真を高々と掲げ、「拉致された日本人を救出しよう」と訴え、救出を訴える手作りの「ブルーリボンバッジ」を通行人に配布した。

家族会事務局長の増元照明さん(51)は、「私たちはこの30年間、家族の声すら聞いていない。拉致被害者らを救出するため、さらなる声を上げて欲しい」と協力を呼びかけた。

新潟県では県内の特定失踪者2人の家族と支援者65人が、1974年に行方不明となった大沢孝司さん(当時27歳)の出身地、新潟市(旧巻町)に集まり、拉致問題の解決を訴えた。

大沢さんの兄、昭一さん(70)が「弟、孝司にもう一度、(郷里の)角田山、弥彦山を見せてやりたい。拉致問題支援の輪を世界中に広げて一刻も早く全員救出をしよう」と訴え、参加者らで「北朝鮮は拉致された日本人を返せ」などとシュプレヒコールを上げた。

大阪でも午前10時、有本恵子さん(当時23歳)の両親、明弘さん(78)と嘉代子さん(80)、支援団体のメンバーら約200人が、有本さんや関西の特定失踪者54人の写真を大きく引き延ばして掲げ、「必ず全員を取り戻すぞ」とシュプレヒコール。参加者はそのまま、大阪市中央区の御堂筋約2キロをデモ行進した。

嘉代子さんは、「娘を助け出したい一心で活動を続けてきた。親の気持ちが世界中に届き、問題解決につながれば」と話した。

一方、陸上自衛隊広報センター(埼玉県朝霞市)では、横田さんのほか、家族会副代表の飯塚繁雄さん(68)、松本京子さん(当時29歳)の兄、孟さん(59)らが、拉致された家族へのメッセージをそれぞれ収録。

横田さんは、「めぐみちゃんが帰ってくるのを日本中の人が待ってくれています。早く帰ってきて下さい」などと、マイクに向かって話しかけていた。メッセージは、年末年始の午後10時から特番として放送される予定。

【ワシントン=貞広貴志】北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える集会は、日本での集会と同時刻の15日午後8時、ワシントンでも開かれた。

約30人の集会参加者は、韓国やマレーシア、タイを含む拉致被害者の写真パネル25枚を掲げ、ホワイトハウス前を無言で行進。「非認定を含む被害者全員の救出を目指そう」と訴えた。(2006年12月16日読売新聞)
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日本の2大都市。そして米国のワシントン、ホワイトハウス前の同時デモ。このニュースの世界配信、その波及効果は大でしょう。