かいふう

近未来への展望や、如何に。

「企業」と「企業」.その2

経営再建中の三洋電機は26日、創業家出身の井植敏雅社長(44)が4月1日付で辞任する方向で最終調整に入った。

取締役には当面残る。後任は、三洋電機から内部昇格の方向で検討しており、28日の役員会で決める。敏雅社長の父で、社長、会長を歴任した井植敏・最高顧問(75)も顧問職を辞し、会社を離れる見通しだ。創業一族の影響力が大幅に低下することになる。

三洋電機は、2007年3月期決算で3期連続の税引き後赤字に陥る見込みだ。ゴールドマン・サックス(GS)グループなど大株主の金融3社は、携帯電話やデジタルカメラなどの事業を早期に売却して短期的な収益を確保したい意向とされ、中長期的な再建を図りたいとする敏雅社長と路線が対立していた。

また、証券取引等監視委員会が調査中の過去の不適切な決算処理を巡り、当時会長だった敏氏と、副社長だった敏雅社長の責任を問う声が出ていた。

19日には、敏氏が会長に招いた野中ともよ氏(52)が突然、辞任するなど、経営陣の混乱が続いている。(読売)