九州から東北地方までの広い範囲で2日、黄砂が観測された。
気象庁によると、午後5時までに全国98か所の観測地点のうち71か所に上った。
黄砂は、強い偏西風に乗って中国大陸の砂じんが飛来する現象。通常なら水平方向に10キロ以上ある視界が悪くなり、東京都内で7キロ、仙台で6キロ、名古屋、大阪などでは3キロ先までしか見通せない状況となった。
同日午前9時ごろから黄砂が舞い始めた仙台市では、晴天の空が終日、黄色くかすんだ。
気象庁は、3日も全国で黄砂が観測されると予測しており、「航空機の運航が乱れるなど影響が出る恐れもある」と、交通機関に注意を呼びかけている。(読売)