かいふう

近未来への展望や、如何に。

地銀から外資、そしてどうなる。

東京スター銀行(東京都港区)を傘下に収める米投資ファンドローンスターが、約68%を保有する東京スター銀行株の一部を売却する方向で調整していることが、3日分かった。発行済み株式の3分の1超を売却する案が有力と見られる。

すでに国内外の金融機関や投資ファンドに打診し、このうち、ファンドを中心とした数社と本格的な交渉に入った模様だ。

最終的に保有する全株式を売却する可能性もある。東京スター銀行株の時価総額は約2600億円で、3分の1を売却すれば売却価格は870億円程度になる。

東京スター銀行は、経営破たんした第二地方銀行の旧東京相和銀行の営業を2001年6月に引き継ぎ、05年10月には東京証券取引所第1部に上場した。従業員数は1071人で、関東地方を中心に計33店舗を展開している。(読売)
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昔々、東京都心のある繁華街に在る会社に勤めていた時、幹線道路の十字路角に構えるビルに在る本店の銀行で、通帳をつくった。
会社が近かったこともあるが、名前が気に入った。
それから何年か経て、業種を変えて、その銀行の関連会社に勤めようとは。採用された要件に、その銀行の通帳がある客であったことも、とおもっている。
苦労人の先輩やら、転勤やらするうち、銀行の名称が変わった。相互という名は残った。それから、今度は第二地方銀行になる、というので、相互が相和に再度名称が変わった。外回りする際、各支店の看板見上げては、取換え費用も大変だと、要らぬ詮索したものだった。
この業種は技術畑で、資格が要る。当時はそれが無くても、経験だけでも、勤務現場が近ければ、交通費の件も手伝って、雇用は続けられた。
第二地方銀行でも全国一か二の実績、ある時などある支店に日参して、なんとその支店のビルの建物の中に温水プールがあって、創業者一族も来るなんていう噂もした。こんな会社なら、ここで止め、にしたいと考えるのはごく普通。確かに、宿直だ転勤だときつかったが、給与も賞与も、無資格者としてはよかった、と感じた。
しかし、若い工業出た後輩も辞めたりと、落ち着かない。そのうち、別の会社募集を見つけて、その会社を辞めた。
しばらくしてからだ、新聞などマスコミが騒ぎ立てたのは。役員ぐるみ偽装して、子会社関連会社を操って粉飾、それが暴露、経営破たんを招いたのは。その裁判もかなり長く続いた。まるで劇映画「華麗なる一族」を、かってのNHKTVの名司会者高橋圭三『事実は小説より奇なり』もあってか、おもいだす。
いち早くそこを去ったのは、「華麗なる一族」の原作本、上中下と買って持っていたからかなぁ。とくかく複雑な心境ではあった。
後日、その会社の同僚のひとりと、募集して移った会社の勤務先現場で再会する。彼は期間限定の委託で派遣されて来たまた別会社の、それであった。業界って狭い、つくづく感じ入った次第。

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かって長銀が破たんし、確か新生銀行に生まれ変わり、その間、ほとんど底値で外資が買い取り、莫大な利益を得たことは、神話でもなく、日本金融史における厳然たる事実である。ことの真相を知ってる人びとは、戦慄を覚え愕然としたであろう。専門家に任せておけばよい、で済ませれば事足りる、とはおもえない。