かいふう

近未来への展望や、如何に。

ある作家の死。番外編

【ニューヨーク=佐々木良寿】AP通信によると、現代米国を代表する作家で、太平洋戦争の従軍体験に基づいた作品で知られるノーマン・メイラー氏が10日、ニューヨーク市内の病院で、急性腎不全のため死去した。84歳だった。

メイラー氏は1948年、戦争の現実を一兵士の目から描いた「裸者と死者」で米文壇にデビュー。67年、「なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?」を発表し、ベトナム戦争を批判した。「夜の軍隊」(68年)、「死刑執行人の歌」(79年)で、2度にわたりピュリツァー賞を受賞した。

ニュージャージー州で生まれ、ハーバード大を卒業。太平洋戦争中の44年に陸軍に入隊し、フィリピンのレイテ、ルソン島を転戦。終戦と同時に進駐軍の一員として日本に上陸した。(読売)
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その人の作品をひとつも読んでないのに、載せるのは、不謹慎かも知れないが、その題名だけで、なんでだろう、そして何を描写したのだろう、と考えさせてくれた。ヒントも頂いた。戦争体験のない者からの、見えない壁の向こう、を。
この国からならば、大岡昇平氏の「野火」とか「レイテ戦記」なんだろう。志願か召集かではなく、何処で戦闘し、どの様に生還したか、だろう。時代に翻弄されるのは、作家だけではないだろうが、結果戦記文学と呼称される作品が生まれるのだろう。