かいふう

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イージス艦の情報流出事件、秘密保護法立件は施行後初。

米国から供与される武器や艦船の性能など高レベルの軍事機密を漏らすことを禁じた秘密保護法を適用し、立件されたのは、1954年の同法施行後、初めて。イージス艦の情報流出事件は、幹部自衛官の逮捕に発展した。

調べによると、松内容疑者は、艦艇開発隊(旧プログラム業務隊)に所属していた2002年8月ごろ、特防秘のファイルが入ったCD1枚を、広島県江田島市にある第1術科学校砲術科の教官で「射撃管制班長」と呼ばれる知人の3佐(43)に隊内の配達便で送り、特防秘を漏えいさせた疑い。

松内容疑者は「米国に同時期に留学していた(知人の)3佐に依頼を受けて渡したことは間違いない。特防秘という認識はあった。自衛隊内の郵送システムで送った」と供述し、容疑を認めている。

松内容疑者は特防秘を扱う権限を持っていたが、知人の3佐には権限がないことから、県警は、同法違反にあたると判断した。

同県警の稲盛久人・外事課長は13日、「特別防衛秘密を取り扱う立場の者が、権限のない者に流出させたことは重大。(これが端緒になって情報が拡散したことなどを)総合的に判断し、逮捕した」と説明した。

県警は、情報拡散に関与した他の海自幹部や下士官については近く、秘密保護法違反容疑で書類送検する。

松内容疑者は防衛大卒業後、海自に入隊。艦艇開発隊に所属していた02年5月〜7月、米国で開かれた「イージス艦幹部講習」に派遣され、護衛艦「ちくま」では、魚雷やミサイルなどの武器を担当するトップの砲雷長を務めた。

漏えいしたファイルについて、松内容疑者はこれまでの調べに対し、「米国での講習前に、艦艇開発隊の上司から『参考のために見ておくように』と言われて渡された」と供述。「(知人の3佐に)何かいい資料はないかと頼まれて送った」と話している。この3佐は米国での講習を松内容疑者と一緒に受けており、帰国報告を書くための参考資料として送付を頼んだという。
県警は、艦艇開発隊で特防秘のファイルがどのように扱われていたかについても追及している。(読売)
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TV出演の某軍事評論家も、機密の種類について、『しゅん別』という語句を使用していのが、気になりました。
逮捕された幹部自衛官が海自3佐。同時期留学の3佐から依頼を受けてのこと。
同じ等級の佐官でも、その辺りが微妙で、違うのですね。