かいふう

近未来への展望や、如何に。

蜜柑を食して、未刊『藻鯨ログ』を読もう。食卓のメンバー.その8

kaihuuinternet2007-12-24

自室にある数あるダンボール箱に、古本が入っている。
それらダンボール箱は、ある店の通りを挟んで八百屋を構えていた店から、引越し用に、家族がもらってきたものだった。
その八百屋で、某TV局が放映する「意地ワルばあさん」の主演の落語家が、真向かいのその店に挨拶に見えた。当時初代は多忙を極め、その後継であった。
そのダンボール箱の印刷されたものに、「熊本 天水」とか、「三ヶ日みかん 静柑連」とかある。
今月に入って、やたら蜜柑を食べた。部屋を暖房にして、喉が渇くと、蜜柑に手が出る。たしかに美味しい。今年のは、より甘味がある。風邪にビタミンCが豊富な蜜柑は、コタツでなくとも、そこでネコが丸くならなくとも、旬の味覚である。
身体が寒さを感じ出したら、視覚で橙色の小さい丸いのを探しはじめる。うちのばあさんが買ったであろうそれらを、防寒と決めて、無制限と称して、食べたいだけ食べる自由を取っておく。
季節物だから、登場期間限定でも、懲らしめない。美味しいっから許す、と食べ方がこれも決めている。姉さん被りのミカン娘を、温州じゃない、神州のやもりの石松、で口説いている風情だ。
先日、食卓に、「鯨大和煮」缶詰が出た。懐かしい。少年時、この国が捕鯨船団で大洋を行き来していた、時代の定番だった。カレー風味は変わらない。
七面鳥とオレンジ、よりか鯨と蜜柑でよい。
当ブログは現在、未刊『藻鯨ログ』である。[黙示録]ではない。誤解無きように。
採算を考えず再三、これは、くじ引きに当たったヤッテマ(マティア)の『藻鯨ログ』なのだ。
それを証すれば、いいのだ。