かいふう

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東京都世田谷区一家4人殺害事件、講演と情報提供の呼びかけ。

東京都世田谷区で2000年12月、宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件から30日で7年になるのを前に、みきおさんの妻泰子さん(同41歳)の姉、入江杏さん(50)が23日、新宿区の早稲田大で講演した。

入江さんは、事件を機に「人の痛みを理解できる子どもたちを育てたい」と人の優しさや生と死について描いた絵本の読み聞かせ活動を始めた。今月、事件直後の喪失感から立ち直るまでの軌跡をつづった「この悲しみの意味を知ることができるなら」(春秋社)を出版。講演では、「7年の間、解決を願わない日は1日たりともなかった」と話し、「みなさんの心に4人の生きた姿をとどめておいて」と訴えた。

警視庁成城署特捜本部はこの日、現場から約7キロ離れた杉並区のJR荻窪駅前で情報提供を呼びかけた。

同駅に隣接する二つの商業ビル内の店舗では事件当時、現場に残された「ラグランシャツ」と呼ばれるトレーナーや凶器の包丁、黒いハンカチ、それに付着していたフランス製香水などが販売されていた。

この日は、ラグランシャツ姿の捜査員ら約60人が、犯人の背格好などを印刷したチラシを配り、受け取った小金井市の女性(59)は「捜査の進展につながればいいですね」と話していた。(読売)