かいふう

近未来への展望や、如何に。

女性刑事の執念に、脱帽。

神奈川県海老名市などで2000年に起きた連続婦女暴行事件を捜査していた同県警は、時効まで4か月と迫った先月、被害女性から採取して冷凍保存していた犯人の体液をDNA鑑定し、男2人を婦女暴行容疑で逮捕した。

事件を追い続けた女性刑事が、03年に導入された高精度の鑑定法での捜査再開を進言したのがきっかけ。警察庁によると、新たな鑑定法の導入以前に採取された遺留物で容疑者が特定されるのは異例という。

最初の事件が起きたのは00年9月、海老名市内で女性会社員(当時21歳)が2人組の男に暴行された。さらに同年11月、横浜市内で女性会社員(同29歳)の車に2人組が押し入り、現金約4万円を奪われて暴行された。

県警は、DNA鑑定で同県大和市福田、無職五十嵐忠一容疑者(40)を割り出し、先月24日に海老名市の婦女暴行容疑で逮捕した。さらに、横浜市の事件でもDNA鑑定で同県座間市ひばりが丘、職業不詳藤沢修一容疑者(41)を突き止め、今月14日に両容疑者を強盗婦女暴行容疑で逮捕し、余罪を追及している。

五十嵐容疑者は今年4月に別の事件で逮捕された。00年当時に県警捜査1課の刑事として連続婦女暴行事件を追い続けていた女性巡査部長が、当時も車の目撃情報などで捜査線上に浮かんでいた五十嵐容疑者の逮捕を知り、「あの男だ。今なら、DNA鑑定できる」と捜査1課に捜査再開を進言。氷点下80度で冷凍保存されていた体液は五十嵐容疑者のDNAと一致した。

00年当時、DNA鑑定の精度も低かったため、被害女性から採取された体液の鑑定も行われないままだった。

警察庁によると、DNA鑑定は1992年に全国の警察に導入されたが、精度の低さや作業の煩雑さから、なかなか普及しなかった。03年になって、微量の採取物から鑑定が可能な高精度の機器が導入され、05年からはデータベース化も始まった。警察庁は「DNA鑑定の進歩で過去の難事件が解決するケースは増えるはずだ」と話している。(読売)
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それにしても、7年目の快挙。時効まで4か月、が凄い。有能な、大和撫子だよな。この解決は、全国の、とりわけ男子警察官に効果あり、だろうな。