かいふう

近未来への展望や、如何に。

劇映画「ナザレのイエス」:YouTube編/

先ず、出演俳優陣が、オールスターキャストである。監督が、あの古典名作「ロミオとジュリエット」の劇映画化をやったフランコ・ゼフィレッリと知れば。
そのジュリエット役を演じた美少女が、後年同じ監督と組んで、[聖母マリア]役をオファーされても。当然、観てみたい、このコンビからして。前作同様、絢爛豪華なる衣装は、ロケセットにも劣らず。伊・英合作だからして。
マリア:オリヴィア・ハッセー/アリマタヤのヨセフ:ジェームズ・メイソン/マグダラのマリアアン・バンクロフト/百人隊長コルネリウスアーネスト・ボーグナイン/ニコデモ:ローレンス・オリヴィエ/大祭司カヤパ:アンソニー・クイン/ガスパールフェルナンド・レイ/ピラト:ロッド・スタイガー/ヘロデ大王ピーター・ユスティノフ/洗礼者ヨハネマイケル・ヨーク/姦淫の女:クラウディア・カルディナーレ/ヘロデ・アンティパス:クリストファー・プラマー
聖母マリアが、いわゆる[受胎告知]場面は、カトリック教徒ゼフィレッリ監督のイタリア「ルネッサンス」継承を確認するが如き、若きマリアのオリヴィアの可憐と清楚を余す事無く品格高く描いた。脚本兼務は有効である。
体罰と茨の冠で満身創痍の疲弊したイエスはローマ兵に『ユダヤ王の衣服』を被せられ、ピラトとの二人だけの対決で、そのアップの表情は、ジョルジョ・ルオーの名画「郊外のキリスト」をもダブらせ、イメージに近い。