かいふう

近未来への展望や、如何に。

虫の音

kaihuuinternet2005-09-18

本日TV大河ドラマ義経』、能舞台『小原御幸』を観た。共通するのは、建礼門院徳子である。時の権力者の政略結婚で、安徳帝の母になり、壇ノ浦の入水から、剃髪、そして大原の里隠棲へ。窓開け、虫の音聞きながら、悲劇の母子にとは、我はげに浅ましき者と。若い時、夜のバス最終便でたどり着いた。その地の宿で、翌朝、寂光院、その隣の彼女の墓に参った。何故、彼女はこの地を選んだのだろうか、終の棲家として。
京都には、もうひとつ目的があった。『二十歳の原点』の高野悦子、の足跡。光悦寺、東および西本願寺に行った。あとは、かって修学旅行で病で行きそびれ、その埋め合わせでもある。市内のユースホステルでは食後の自己紹介の時間を抜け出して、夜の路面電車に乗り、歩いたりもした。若いとは、そういうものだ。(説得出来たら、自分も幾らか救われたかも)と、夢想を重ねて彷徨する。何処に何しに行ったの、の答えにそれを用意しとく。亡霊相手の思慕なら人畜無害、怪しいね。何故、彼女は自ら鉄道にとび込んで死を選んだのか。
自分の知ってる寺院の敷地内に、悦子地蔵、がある。通園か通学途中の電車踏み切りではねられ亡くなった、という。このことは数年前知った。