かいふう

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「拉致被害者家族会」、米下院公聴会で証言。

kaihuuinternet2006-04-28

【ワシントン=石間俊充】訪米中の横田めぐみさんの母親、早紀江さん(70)が27日午前(日本時間28日未明)、米下院国際関係委員会小委員会の公聴会で、拉致問題について証言した。

早紀江さんは「世界各国の被害者を助け出し、これからの人生を自由の地で過ごさせてやりたい」と述べた。米議会で日本人拉致被害者の家族が証言するのは初めて。

早紀江さんは冒頭、用意した文面を読み上げ、めぐみさんについて、「北朝鮮にいることが分かってから9年以上が過ぎたのに、まだ救出できない。なぜ助けられないのか、くやしくて、悲しくてたまりません」と心情を吐露した。

拉致被害者が、日本をはじめ、韓国や中国、タイなど12か国に及ぶことに触れ、「世界が心を合わせ、『拉致は許せない。全被害者をすぐ返しなさい。それがないなら経済制裁を発動します』とはっきり言ってほしい」と強調したうえで、「それが私たち家族の心からの願いです」と訴えた。

途中、証言席の後ろにいた弟の拓也さん(37)が立ち上がり、めぐみさんの小学生時代に家族で撮影した写真と、北朝鮮が提供した制服姿の写真を引き伸ばしたパネルを、証言に合わせて高く掲げた。(読売新聞)
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議院公聴会、というと、浮かんでくるのが、マッカーシーの『赤狩り』旋風。当時米ソ冷戦の最中、対共産主義の先鋒議員による、その波及は映画産業のハリウッドまでも巻き込み、「革命児サパタ」、「アメリカ・アメリカ」他数多くの名作を監督し、かつM・モンローやJ・ディーンらを輩出した[アクターズスタジオ]を共同主宰したエリア・カザンも証言をさせられ、自身移民の子である彼も後年までその傷を負う事となる。
公聴会の権威というものはマスコミを介して、全米に即座にかつ広範囲に伝わるもので、今回の証言は、各地家族に訴える影響は多大なものだろう。
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【ワシントン=石間俊充】米下院議会の公聴会に出席するため、訪米している横田めぐみさんの母、早紀江さん(70)ら家族会と支援組織「救う会」のメンバーは26日午前(日本時間26日夜)、国防総省を訪れ、イングランド副長官らと面会して拉致解決への協力を呼びかけた。

面会後に記者会見した早紀江さんら家族会メンバーによると、立ち会った国防総省の高官約10人全員が、拉致被害者の救出を呼びかける「ブルーリボン」のバッジを胸に付け、家族会の訴えに耳を傾けたという。

早紀江さんは「米国が拉致問題を重視し、本気で戦おうとしていると感じて心を打たれた」と話した。(読売新聞)
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国防総省の高官が10人、胸に輝く{銀の星}ならぬ「ブルーリボン」バッジ。壮観だな。これが映像で、どっかの首領様に流れたとしたら、顔面神経痛モノだね。
しかし、時を同じく、米国防長官と某国防衛庁長官海兵隊移転費用の決着、その後のその金額の負担分の数字については、このバッジを着けての立会いも、なぜかオーバーラップしてしまうのは、自分だけの感覚だろうか。