かいふう

近未来への展望や、如何に。

独裁者を断罪。

kaihuuinternet2006-06-19

【カイロ=長谷川由紀】イラク中部ドゥジャイルの住民148人を殺害し、人道に対する罪に問われている同国元大統領サダム・フセインら8被告に対する論告求刑公判が19日、バグダッドの高等法廷で開かれ、検察側は、フセインに死刑を求刑した。

約30年にわたり、独裁政治を敷いてきたフセインに対する求刑はこれが初めて。

弁護側は7月10日に最終弁論を行い、早ければ同月中にも判決が下される見通し。

フセインらが問われていたのは、1982年にドゥジャイルで起きたフセイン暗殺未遂事件を受けて住民を報復殺害した罪。死刑を求刑されたのは、8被告のうち、フセインと、フセインの異父弟で情報機関トップだったバルザン・イブラヒム被告、元副大統領タハ・ヤシン・ラマダン被告。

ドゥジャイル事件を巡る裁判は、2005年10月に始まり、この日を含め35回の公判が行われてきた。公判でフセインは、暗殺未遂事件に関与した住民に対する処刑を命令したことを認めたものの、「裁判で提示された証拠は十分だった」などと述べ、正当な司法判断に基づく行為だったと主張していた。
(2006年6月19日読売新聞)
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約30年間の独裁、ゲンナリするね。思い出すと、人間不信と混迷する国際情勢しか残らん。仲間の若い不慮の死に途方に暮れる日もあるなら、歴史がこういう人物に蹂躙された日々もあったと認めざるを得ない日もあるんだ。
クルド人化学兵器による虐殺事件の公判は未だだ。