かいふう

近未来への展望や、如何に。

520個の灯。

日航ジャンボ機墜落事故から21年がたった12日、墜落現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」のふもとにある「慰霊の園」で、追悼慰霊式が営まれた。

慰霊式では、遺族や日航関係者ら約190人が参列し、慰霊塔に白菊を献花。塔の周りには犠牲者数と同じ520本のロウソクが並べられ、遺族らが一つひとつに灯をともした。墜落時刻の午後6時56分には、1分間の黙とうをささげた。

遺族でつくる「8・12連絡会」の美谷島邦子事務局長(59)は「21年を迎えてもなお風化させないことが、事故の抑止につながる。今後も再発防止という、亡くなった人の遺志、遺族の思いをつないでいきたい」と話した。

日航の西松遥社長は追悼慰霊式後、「(御巣鷹は)安全の大切さの原点。(今年4月に開設した社員教育施設の)安全啓発センターと上野村でのセレモニーは車の両輪。これからも出来る限りの支援をしていきたい」と語った。

慰霊式に先立って同日午前からの慰霊登山には、日航によると、73家族280人が臨んだ。20年の節目を過ぎ、遺族の高齢化もあって、過去最多だった昨年より30家族125人少なかった。(2006年8月12日読売新聞)
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この事故で、3人の姉妹を亡くした両親。タカラジェンヌ出身を、甲子園に応援の父を、そして客室乗務員の娘さんたちを亡くされた家族の方々。傍から紙面を追うだけでも、悲しい。
安全啓発センターには5500人が訪れ、その60%が日航社員だという。