かいふう

近未来への展望や、如何に。

NYダウ、高値。

【ニューヨーク=小山守生】26日のニューヨーク株式市場は、米景気の先行きに対する楽観的な見方が広がって大幅続伸し、ダウ平均株価(工業株30種)の終値は、前日比93・58ドル高の1万1669・39ドルと、約6年8か月ぶりの高値をつけた。

2000年1月14日に記録した史上最高値(1万1722・98ドル)に次ぐ歴代2番目の高水準で、史上最高値まであと53・59ドルに迫った。

ハイテク株が中心のナスダック店頭市場の総合指数も同12・27ポイント高い2261・34と、約4か月半ぶりの高値で取引を終えた。

26日午前に発表された9月の米消費者信頼感指数が市場の予想を上回って前月より大幅に改善したため、個人消費の低迷や景気減速への警戒感が後退し、買い注文が広がった。

原油先物相場が1バレル=60ドル付近まで低下し、インフレ懸念が後退したことも、買い安心感につながった。

ダウ平均は今年5月にも史上最高値に迫ったが、米連邦準備制度理事会FRB)による利上げが長期化するとの観測が強まり、下げ基調に転じた。

しかし、最近の住宅市場の冷え込みなどを受けて、市場では、政策金利が当面据え置かれるとの見方が強まっており、「最高値更新をうかがう展開が続く」(米アナリスト)との予測が多い。(2006年9月27日読売新聞)