タレントの向井亜紀さん(41)夫妻が、米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子を巡り、出生届を受理するよう命じた東京高裁決定を不服として東京都品川区が申し立てていた許可抗告について、同高裁は27日、最高裁への抗告を認める決定を出した。
代理出産で生まれた子供を法律上、実子とすべきかどうか、正式に最高裁で審理されることになった。
東京高裁は先月29日、「夫妻が法律的な親として養育することが子供の福祉に最もかなっている」として出生届の受理を命じたが、同区は「決定は公序良俗に反する」などとして、最高裁での判断を求めていた。
許可抗告は高裁の決定に対して、最高裁に不服を申し立てる手続き。高裁が抗告を許可した場合だけ、最高裁で審理が行われる。(2006年10月27日読売新聞)