かいふう

近未来への展望や、如何に。

光市母子殺人事件、差し戻し控訴審。

kaihuuinternet2007-05-24

山口県光市で1999年に起きた母子殺人事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた当時18歳の元会社員(26)に対する差し戻し控訴審の初公判が24日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。

最高裁は2審・広島高裁の無期懲役を量刑不当として破棄しており、死刑が適用できる「18歳」を1か月超えた被告への死刑選択の是非が焦点になる。検察側は改めて「極刑をもって臨む以外に選択の余地はない」と主張。弁護側は、元会社員に殺意はなく、犯行は傷害致死罪にとどまると主張し、更生の可能性を訴えた。

少年法は18歳未満の少年に対する死刑を禁じている。

公判で、検察側は死刑適用の判断について、「年齢や反省などに重きを置く判断方法は、国民の法感情に反する」と指摘。「犯罪行為の悪質性や重大性を重視すべきで、更生の可能性を検討する必要性は全くない」とした。また、しゅん烈な遺族感情や社会への影響にも触れ、死刑の相当性を訴えた。

これに対し、弁護側は「著しい精神的な未発達がもたらした偶発的な事件」と主張。強姦目的や殺意を否定し、「傷害致死罪にとどまる」と述べ、犯行時の精神年齢を12歳程度だったとした独自の鑑定結果を示して、更生は可能と指摘し、「一生かけて償うチャンスを与えられるべき」とした。

元会社員は半袖シャツにズボン姿で出廷。裁判長の人定質問には、か細い声で答えた。退廷する際には、傍聴席に向かって深く一礼したが、妻と長女の遺影を両手で抱えた遺族の本村洋さん(31)と視線を合わすことはなかった。

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閉廷後、本村さんは広島市内で記者会見。2審判決以来、約5年ぶりに法廷で見た元会社員の印象を、「表情や態度は事件当時とあまり変わらない。反省しているようには見えない」と述べた。弁護側の主張については、「真実かどうか私が言うことではないが、にわかに信じがたい。(元会社員は)真実を語り、心から妻と娘に謝罪して、この国の最高刑をもって罪をつぐなってもらいたい」とした。(読売)
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某民放TVで、司会者も有能なタレントを前に、現役弁護士が4人、
ある件ごとの見解を表明する番組を時々視聴する。
2対2とか、意見が分かれる場合がある。
迷ってしまうんだよな。こっちは素人だから。専門家でも、同数が、反対。

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この事件、概要詳細を知って、猟奇っぽい、と感じた。
しかし、その形容は、その相手は、こちらからすれば間接的である犯人のことでのそれでなく、被告を弁護する弁護団、記者会見した彼らに対してである。
こんなに弁護する弁護士に異様な感覚を憶えたのは、めずらしい。
聴いていると、だけれどもちょっと無理がある、とおもう。
1カ月という、わずかな期間差での少年法の死刑適応の可否。
発育にも環境やら要因を含めて、個体差はあるだろうし、その前後数ヶ月間の不安定要因もあるだろう。
それにしても、弁護側としては、どうしても死刑回避、ならばこういう論法しかおもいつかなかったんだ、としか受け取れない会見回答である。
言い方悪いが、賭けに出た、感じが否めない。