東海地震を起こすとされるプレート(板状の岩盤)の境界が、静岡市周辺の地下では15〜25キロに位置することを気象庁などの研究チームが初めて確認した。
深さがわかれば、プレート境界周辺で頻発する小地震の分布を正確に観測することが可能となり、地震発生の前兆をとらえる新たな手段につながる成果として注目される。
東海地震の震源域は、陸のプレートに東側から海のプレートが沈み込む境界にあるが、正確な深さがわからなかった。
研究チームの鎌谷紀子調査官らは、近年、この地域の深さ15〜25キロでマグニチュード1〜3の小地震の回数が増えたことに着目、小地震を起こした断層の状態を分析した。
その結果、多くの断層のずれが、プレートの沈む方向と一致することが判明。震源も東ほど浅く、プレートの傾きを反映していることから、小地震の起きた領域がプレート境界にあたると結論付けた。
小地震が発生したプレート境界の両隣では、地震はほとんど起きていなかった。プレート境界が密着してひずみがたまり、突如、急激に滑って巨大地震を起こす「固着域」とみられる。
研究チームは、コンピューターを使い、巨大地震が起きる前に小地震がどう変化するかを調べ、地震発生予測につなげたい考えだ。(読売)
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御前崎灯台附近の海岸線が、何センチ隆起したとか、よく紙面に載ってました。