北朝鮮による拉致被害者家族会は24日、東京都港区のホテルで臨時総会を開き、10年間代表を務めてきた横田滋さん(75)が退任し、新代表に田口八重子さん(当時22歳)の兄で、副代表の飯塚繁雄さん(69)の就任を全会一致で決めた。
横田さんは「最初は小さな集まりだったが、いまでは国民の世論が大変高まった」と振り返り、「まいた種に水をやれば、いずれ花が咲く。早くいい結果が出ることを期待している」と新体制に期待を寄せた。
横田さんは一昨年末、血小板が減少する病気で約50日間入院。体調面の不安もあり、今月で75歳になったのを機に代表から退く意向を明らかにしていた。今後も家族会の活動には参加する。
横田めぐみさん(当時13歳)の弟、拓也さん(39)も「姉が帰ってきて抱きしめられるよう体調管理し、10年間が無駄にならないようにしてほしい」と慰労していた。
一方、新代表の飯塚さんは「身を粉にして全国津々浦々で活動してきた横田さんのまねはとてもできない」としながらも、「政府、国民と一枚岩となって活動していきたい」と抱負を語った。
新しい副代表には、有本恵子さん(当時23歳)の父、明弘さん(79)と、地村富貴恵さん(52)の兄、浜本七郎さん(56)が就いた。(読売)
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以前、横田さん退任の噂を載せてしまって、消さずにいたが、今回当然といえばそうなんで、やはりひと区切り、は感じます。それは、重い荷を降ろしたようでもあり、しかし、後任者がまた背負わねば為らぬ、家族会の必然でもあるのでしょう。傍からでも、疲労困憊なんだから、継続する家族会の方々の心労は如何ばかりでしょう。
2001年9.11が現世界史の始まりならば、10年間代表を務めてきた横田滋さんの闘いは、まさに現日本史を体現した象徴的なそれではありました。
この事件、とりわけ、新潟少女拉致事件は、法治国家、憲法、行政など様々な概念を、そして具体的な対応策を、市民の在り方を、深く考えずには居られませんでした。
数ある事件は、決して、ただ不運なだけ、不幸な結末でも構わない、そんな安易な回答、解答で終えて済ます問題ではないのです。深刻なんです。将来なんでしょう。国家の威信です。国民の矜持です。
家族会の方々、更なる不断の闘い、何と声を掛けたらいいでしょうか。
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自分も、以前より距離を置くでしょう。疲れました。じぶんの役目は終わったんではなく、済んだ、とおもってます。
しかし、何時の時代も、頼りがいのある気概ある若者たちは居るものです。
彼らが、国家の存亡と危急とに気付けば、集まりは増すでしょう。抗議の声は木魂することでしょう。