かいふう

近未来への展望や、如何に。

「報いを受けないようにしなさい。」

イエス

どこに載ってるかは、忘れた。しかし、時折、思い出す。酬い、も含めてよい、と思う。報いは、時間であれば、時効とか。酬いは、何やら、金銭的な感覚がある。フランス映画に「恐怖の報酬」という名画があったが。モノクロで、中型トラックにニトロを積んで、顧客に運送する話である。先の大戦後間もない時代のリアリズム作品であるから。南アフリカの砂漠地帯か、モロッコ辺りか。舗装されてない、砂ぼこりの道を、運転手と助手席の同僚が、車体を揺らさないよう、荷物の液体ニトログリセリンを、注意深く運ぶのである。既知の通り、液体ニトロはわずかな振動衝突で、爆発する。スリルとサスペンス物だ。
運転手の経験技量、交代労務の仲間意識、期限までのプレッシャー。自己責任で、相棒仮眠でもミスったら、生命までも全て失くす。
さて、「彼らは、とっくに報いを受けてしまっている。」これは、映画の中の彼ら、ではない。
労働の代価としての賃金。金銭の借り貸しの有無。契約の履行と、領収書等の授受。債務者と債権者の同意署名。
然るに、何か言い掛かりを付けられたり。したら、堪らん。あの時終わってるでしょ。
本人にも、相手側にも、言えることである。詰まり、貸借無しが一番、という事でしょう。