かいふう

近未来への展望や、如何に。

テレサ・テンの郷愁

kaihuuinternet2005-05-08

年少より才能を現し、学校よりいち早く実社会で働いて、アジア資本主義市場最大の「日本有線大賞」3度連続受賞の快挙は、彼女の経済的安定とともに名声をも不動のものとした。軍人出の父から、故国での若い兵士たちの軍事教練に、そのPRに出るのはごく自然に映る。そして、「天安門事件」。この時の衝撃は強かっただろう。彼女の郷愁は、ただ単に島国のみではなかったから。その広場での自身のコンサートの予定の壊滅、それ以上の残酷な光景が連日届いたのだから。打ちのめされただろうに。それでも、歌姫は歌い続けた。アジアの僻村にひとり飛んで、父のかっての戦友たちの村に給水塔、道路建設の援助の、記録を見るにつけ、滞在ホテルでも日中カーテンを引き、そうまでして、それ故か呼吸器系での客死は、とても口惜しい。(カビが原因とする誌面もあった)
時の流れに身をまかせ」♪、「別れの予感」♪など、これからも彼女の歌声は流れる。多くの人々が、そしてアジアの人々が、聞く。中国本土でも、それらが来る日を。

                                                                                                  • -

アジアでひとり歌姫を挙げよ、ならば、テレサ・テンですね。その生涯にしても、ボランティア活動の最中、隠れて滞在中の、病死ですから。伝説の未だ若さ、でしょう。その若い時に、残した録音ですから、高齢者が聴くには、大いに癒される歌声ではあります。