東京証券取引所は19日、2009年に導入を目指している次世代の売買システムの開発業者に、富士通を選んだと発表した。
次世代システムは、注文を受けてから取引成立までの処理時間が、現在の数秒から100分の1秒に短縮されるなど、世界最速水準となる。東証はシステム強化で、昨年から相次いだシステム障害で損なわれた市場の信頼を回復し、国際的な市場間競争での生き残りを目指す。
同日会見した東証の西室泰三社長は富士通に決めた理由について「高速性や信頼性などが高く、最終的にはコスト面も考慮した」と述べた。(2006年12月19日読売新聞)