拉致被害者の横田めぐみさんの救出を願う歌を作った、米国の著名なフォークグループ「ピーター・ポール&マリー」のノエル・ポール・ストゥーキーさん(69)が19日、東京都内で記者会見し、歌をお披露目した。
歌は「SONG FOR MEGUMI」。
以前から拉致問題に関心を持っていたポールさんが、めぐみさん拉致事件を題材にしたドキュメンタリー映画を見て心を動かされ、作詞作曲した。家族の愛や救出を願う思いを、切なく優しいメロディーに表現した。
「めぐみ何か話して」で始まる歌詞は大部分は英語で、「あなたはどこに」と日本語で呼び掛ける部分もある。
会見には横田滋さん(74)、早紀江さん(71)夫妻も同席。ポールさんは、「家族の悲しみを音楽で伝えたかった。彼らの思いを表現できてうれしい」と語り、北朝鮮の金正日総書記に対しても、「どこかでこの曲を聴き、自分の家族のことを考えてみて欲しい」と話した。
滋さんは「世界の大勢の人に聞いて頂くことが、拉致問題解決の大きな力になる」と述べた。会見中、ポールさんはギターを手に歌い、早紀江さんらは目を潤ませていた。
歌を収録したCDは21日から全国で発売され、収益金は横田さんらの活動に寄付する。5月には都内で支援コンサートも開く。(2007年2月19日読売新聞)