安倍首相は２５日、新潟市内のホテルで、北朝鮮による拉致被害者５人と首相就任後初めて面会した。
６か国協議で設置が決まった日朝作業部会を速やかに開き、拉致問題の早期解決に向け、前進を目指す決意を伝えた。
面会したのは、蓮池薫さん・祐木子さん夫妻、地村保志さん・富貴恵さん夫妻と、曽我ひとみさん。
５人は今の仕事の状況や、子供が日本の学校に慣れていることなどを首相に報告。曽我さんは「一番相談に乗ってほしい母の行方が全然わからない。これからもよろしくお願いします」と、母親の帰国実現への思いを伝えた。
首相はその後、記者団に「拉致被害者と認定している以外の方々も大勢いる。特定失踪者と言われるが、そういう方々も含めて捜査が進むよう真相究明に全力を尽くす」と述べた。
首相はこれに先立ち、中越地震の旧山古志村（現長岡市）の被災者が暮らす長岡市陽光台の仮設住宅を訪れ、被災者を激励した。（読売）
