かいふう

近未来への展望や、如何に。

四半世紀も経つと。

ある施設の待合室というか、ひとり腰掛けて、PC雑誌の新OSの記事を読んでいた。左右の座る位置には、高校生らしい、その施設を利用してる外套というか衣服が並んで置いてあった。それをどかしてくれないかと促して、集団が腰掛けた。彼らは、自分が四半世紀前職を得た施設で生活を共にした彼らと同じ顔立ちをしていた。先ほど促しの声を掛けた、付き添いの人にこちらから声を掛けた。
親のひとりらしい。ある作業所の仲間たちで、この施設の設備を利用しに、定期的に来てる。自分の左右に、女の子が座った。片方の子は、ノートを開けて、あるマニュアルを復習しているみたいだった。脇から覗くと、一行ずつ開けて書いてある。彼女の前に立った女の子にも話掛けると、やおら一枚のカードを出して見せてくれた。去年の冬の日付で発行された、ヘルパー3級の資格のカードであった。驚いた。昔の{蒙古症}の障がい者が、ヘルパー3級の資格保持者だとは。この前、TVの福祉番組で、短大まで進学した女子学生もインタビューに答えていたので、自分も老いたうちに、偏見を払拭できぬままだと。そういえば、最近のスペシャル・オリンピックでは撮影取材班で活躍していたではないか。ノートのマニュアルの紙面は、その女の子もカード保持者の後輩としてがんばって試験勉強、という意味なのだ。反対側に座った女の子も、そういう自分に、明日はどこそこへ遠出することを言った。両手に花だなぁ。