かいふう

近未来への展望や、如何に。

日米首脳会談。

kaihuuinternet2007-04-28

【ワシントン=松永宏朗】米国訪問中の安倍首相は27日午前(日本時間同日深夜)、メリーランド州米大統領山荘キャンプデービッドでブッシュ大統領と約1時間半会談した。

両首脳は、日米同盟は「かけがえのない同盟関係」であることを確認。北朝鮮に対し、2月の6か国協議で合意した核放棄に向けた「初期段階の措置」の早期履行を求めることで一致した。大統領は拉致問題で日本への支持を約束した。

両首脳は会談後、エネルギー安全保障や、地球環境問題解決に向けたクリーンエネルギー開発で日米両国が協力していくことなどを盛り込んだ共同声明を発表した。

安倍首相は昨年9月の首相就任後初めての米国訪問。

首脳会談の多くの時間は北朝鮮問題に割かれた。

両首脳は会談後、山荘内で並んで記者会見し、首相は、「6か国協議を通じて、北朝鮮の核計画の完全な放棄を実現させ、平和で安定した朝鮮半島を実現する努力を続けていくことで一致した」と述べた。

大統領は、「北朝鮮が約束を守らない場合、さらに制裁を行う能力がある。我々の忍耐力は無限ではない」と述べ、約束不履行の場合は、一段の制裁実施の可能性を示唆した。

日本人拉致問題について、首相は、「(大統領には)拉致問題の重要性について日本の考えを理解し、支持していただいた」と述べた。大統領は「日本政府に協力する」と明言した。

首脳会談で、首相は、いわゆる従軍慰安婦問題について、「人間として、首相として、心から同情し、申し訳ない思いだ」と述べた。大統領は「首相の謝罪を受け入れる。とても思いやりのある率直な声明だ」と応じた。

首相は、イラク安定化へ向けた米国の努力を理解し、支持する日本の立場を改めて表明。航空自衛隊イラク派遣を2年間延長するなどイラク復興を引き続き支援していく考えを伝えた。大統領は、日本のイラクアフガニスタンへの支援に謝意を表明した。

首相は、米国訪問後に中東5か国を歴訪することに触れ、イランの核開発問題や中東和平問題でも日米両国が連携する意向を表明した。

両首脳は、同盟関係を強化するため、在日米軍再編やミサイル防衛などを着実に推進することでも一致した。(読売)