かいふう

近未来への展望や、如何に。

都心温泉爆発事故、天然ガス排気パイプに複数の亀裂。

kaihuuinternet2007-06-25

東京・渋谷の温泉施設「SHIESPA(シエスパ)」で今月19日、別棟が爆発して3人が死亡した事故で、源泉のくみ上げ設備の天然ガスを排気するパイプに、複数の亀裂が入っていたことが、警視庁渋谷署捜査本部の調べでわかった。

これらの亀裂から漏れ出た天然ガスが爆発を引き起こした可能性もあるため、捜査本部は、亀裂がいつ、どのように起きたのか、設備の鑑定を専門家に依頼して分析を進める。

調べによると、同施設の別棟の地下1階では、地中約1500メートルからくみ上げた源泉に含まれている天然ガスを円筒形の「ガスセパレーター」という装置で除去した後、貯水槽にためたうえ、ポンプで本館に送水しており、ガスセパレーターと貯水槽のある小部屋が最も激しく損傷していた。

捜査本部では、こうした設備を建物のがれきの下から掘り起こして調べたところ、ガスセパレーターのガス抜き管と、貯水槽に取り付けてあるガス抜き管に、複数の亀裂が入っているのを確認した。これらのパイプは腐食に強い塩化ビニール製で、現段階では、天然ガスの排出を妨げるような目詰まりなどは見つかっていないという。

捜査本部では、パイプの裂け目から天然ガスが漏れ出したのか、爆発の衝撃で破損したのか、今後、専門家による鑑定を実施する。

一方、小部屋の壁面に設置された換気扇について、保守管理を下請けしていた「サングー」(品川区)の担当者は、「事故前日の午後に点検した際は動いていた」と供述していることがわかった。この換気扇は排気能力が高く、正常に作動していれば、配管からガスが漏れても、爆発に至るほど天然ガスの濃度が高くならないとみられることから、捜査本部は、換気扇の制御盤に異常がなかったかについても調べている。(読売)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
換気扇も、このような施設には、予備としても、複数設置が安全対策上望ましい。