かいふう

近未来への展望や、如何に。

ある結合双生児として生まれた人の死。

kaihuuinternet2007-10-06

バンコク=太田誠】ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤の影響で結合双生児として生まれたとされる、グエン・ベトさんが6日未明、同国南部ホーチミン市のツーズー病院で死去した。26歳だった。

双子の弟ドクさんが明らかにした。脳症の後遺症で寝たきりの状態が続いており、最近は肺炎にかかっていた。

ベトさんとドクさんは1981年、同国中部で、下半身がつながった状態で生まれた。86年にベトさんが急性脳症で危険な状態となったため来日、日本の医師団から治療を受け、「ベトちゃん、ドクちゃん」の愛称で呼ばれた。

88年にツーズー病院で分離手術を受け、弟のドクさんは歩行可能となったが、ベトさんは入院生活を続け、2006年12月のドクさんの結婚式にも出席できなかった。(読売)
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先日新婚から来日されたドクさんは、分離手術後の日本からの取材報道でも度々TV出演され、使い勝手が良くなった義肢を使用する光景を視てきましたが、重症のベトさんが生活は日々病棟の中ゆえ、担当医療関係者しか状態は把握できません。
このたびの悲報に、哀悼の意を添えます。
「ベトちゃん、ドクちゃん」の時代から、同時代のアジアという感覚で、ベトナム戦争からのある象徴的な医療の対象者として、それに隣接する福祉の周辺から、視聴してきました。
国内では水俣病、そしてイタイイタイ病など患者さんたちが報道され、決して明るいニュースではありませんでした。