かいふう

近未来への展望や、如何に。

温泉付きマンション給湯設備から、レジオネラ菌が検出さる。

アパグループ(東京都港区)が分譲した温泉付きマンション「アパガーデンコート綾瀬」(足立区綾瀬、77戸)で先月上旬、循環式温泉給湯設備から国の基準値を大幅に上回るレジオネラ菌が検出され、給湯を中止していることが23日、わかった。

同グループでは全国に温泉付きマンション31棟を開発しているが、厚生労働省によると、こうした家庭用の浴室は、不特定多数が利用する施設を想定した公衆浴場法の適用外で、「衛生面でのチェックは管理会社任せ」(生活衛生課)となっているのが実態という。

足立保健所が、今年6月に渋谷区の温泉施設で起きた爆発事故を機に、任意で調査を実施して判明した。

同保健所によると、9月4日と13日に同マンションの貯湯槽や蛇口など数か所を調べたところ、100ミリ・リットル中のレジオネラ菌の数を示す値(CFU)として8万9000〜6900が検出された。国のレジオネラ症防止指針では、10CFU未満と定めており、都が公衆浴場などを対象に定めている指導基準でも、1万CFUを超えた場合は営業停止処分の検討対象となるという。同保健所では、マンションを管理しているアパグループに使用停止を助言、同グループでは9月中旬から給湯を中止している。同グループ広報担当は「定期的に衛生状態を検査しているが、今回のマンションで、どのような状態だったかは現在調査中。全国にある他の温泉付きマンションの実態も調査したうえで、安全対策を講じたい」としている。

レジオネラ菌は土の中や川などしめった場所に生息する菌で、体力の弱った人が感染すると肺炎になることがある。2002年7月には、宮崎県日向市の温泉施設で295人が感染し、7人が死亡した。(読売)
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しかし、自分には、大都市における温泉付きマンション、という発想そのものが浮かばない。そういう住宅に住めない、から考えもない。
レジオネラ菌は、在郷軍人病として、たしか外国ではじめて大騒ぎになり、退役軍人の死者の出た。
都心のビル群、大通りで昼休み、その歩道を歩くと、晴れた空にもかかわらず、水滴を頭上から浴びたことがあった。見上げて、隙間なく林立する各ビルの屋上、おそらくその中には、歩道側に設置した空調設備の冷却塔があり、それが稼動中、暑い夏の昼時間、フル回転して、その循環水が屋上から振り撒かれたんだろう、とおもった。他に考えられなかった。
まさか、そんな場所での、撒かれた水の、レジオネラ菌で感染して死ぬなんて、想像を超えているので、被害者も連想しないが。
しかし、温泉付きマンションとなると、配管でかえって濃縮されて、危険だろう。