強い台風９号は７日午前２時前、神奈川県小田原市付近に上陸した。
首都圏では同日朝の通勤時間帯まで、強い風雨が残ると見られ、気象庁が注意を呼びかけている。台風はその後もさらに北上を続ける見通しで、関東や東北では７日も大雨になると見られる。同庁は土砂災害や河川の増水などに厳重な警戒を呼びかけている。
同庁の観測によると、台風９号は７日午前２時現在、同市付近を時速約３０キロで北北東に進んでいる。中心気圧は９７０ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は３５メートル。中心から半径１７０キロ以内で風速２５メートル以上の暴風域となっている。石廊崎では最大瞬間風速５４・６メートルを観測した。
関東甲信地方や東海地方では、１時間に５０〜７０ミリの非常に激しい雨が降っている。台風の北上に伴い、８日午前３時までの２４時間の雨量は、多い所で、東北地方の太平洋側で３５０ミリ、東北地方の日本海側で２５０ミリ、関東甲信地方、北海道の太平洋側で２００ミリなどと予想されている。東海地方から関東地方の沿岸や伊豆諸島では、波の高さが９メートルの猛烈なしけとなっている所もある。
強い風雨の影響で、各地の交通機関に影響が出た。羽田空港発着の国内線は６日、日本航空グループと全日空グループで計２０１便が欠航し、約４万４０００人に影響した。高速道は同日午後１１時３０分までに、上信越道や中央道などの計２２区間が通行止めになった。ＪＲでも、東海道新幹線が東京―名古屋駅間で夜になって運転を見合わせたほか、埼京線、京葉線などが全線、東海道線が東京―小田原駅間で運転を見合わせた。
各地で被害も相次ぎ、６日未明に群馬県安中市松井田町の県道で土砂崩れが起き、霧積温泉の２旅館が孤立している。また、長野県軽井沢町で倒木に当たった男性（７６）が死亡したほか、静岡、群馬など８都県で計３０人が重軽傷。また、宮城県では住宅１棟が全壊し、１棟が半壊。静岡、群馬、山梨の各県で計９７３世帯２５９５人に避難勧告が出された。（読売）
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霧積温泉といえば、かって浅間山の鬼押し出しで「ひかりごけ」まで見た旅行の際、途中の碓氷峠を上る前の宿泊で、地図で見つけた温泉でもあります。結局、複数の宿泊とも国民宿舎で決めましたが。この温泉地が中仙道より山間部に分け入るので、諦めたのでした。だからこのニュース、妙に頷いてしまった。
