かいふう

近未来への展望や、如何に。

東電の赤字決算、29年ぶり。後日は、28年ぶりに。

東京電力は27日、新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の運転停止や、原油価格高騰の影響で、2008年度の費用負担が07年度の当初見込みに比べ6000億円程度増えるとの見通しを明らかにした。

08年度(09年3月期)決算で赤字に転落することはほぼ確実となり、電気料金の値上げが検討課題として浮上してきた。東電の赤字決算は、第2次石油危機の際の1979年度以来、29年ぶりだ。

原油価格の国際的な指標である米テキサス産軽質油(WTI)は現在、1バレル=90ドルを超える水準で推移しており、今後も高止まりが続く公算が大きい。

関係者によると、東電は、柏崎刈羽原発の08年度中の再稼働を絶望視している。火力発電の稼働を高めざるを得ず、運営コストがかさむほか、燃料費の高騰が費用負担を大きく押し上げる見込みだ。

さらに、6000億円程度という負担増には、同原発の補修費用を盛り込んでいない。どれほどの費用がかかるか現時点で推定が困難なためだ。補修費用は1000億円規模とも見られており、補修が本格化する08年度に、費用の大半が上積みされる可能性が高い。

一方、これに先立つ07年度連結決算では、税引き後利益が650億円の黒字とした今年7月時点の予想について、31日に予定している中間決算の発表時に下方修正する。燃料費の高騰などのマイナス要因を、テレビCMの放映自粛などの経費削減効果でどこまで相殺できるかが焦点で、税引き後利益が赤字に転落する可能性が残る。業績悪化を受け、東電は、08年度以降の電気料金改定で値上げの検討に入る。値上げへの理解を得るとともに、業績悪化の責任を明確にするため、役員報酬の減額や減配なども検討している。(読売)
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東電は、柏崎刈羽原発の08年度中の再稼働を絶望視している。
この観測は、痛い。すぐ浮かんだのが、来年の夏のピークも大変だ、ということ。自分は、東電社員ではないが、この国のエネルギー事情を考えると、来年の夏もクーラー買わずに済むほど、寒々する。
東電だけに限っても、分布地図を想い出しても、水力依存度は低い。ならば火力はと、数年前稼動停止を急遽メンテナンスして、この史上最高値の原油市場から調達しようと、ダブルパンチではないか。ノックダウンするなよ。リングのセコンドの気持ちだろうな。
後日、同紙で、28年ぶり、報道がありました。