【ニューヨーク=山本正実】米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、傘下のニューヨーク連邦準備銀行を通じ、3回の公開市場操作で計472億5000万ドル(約5兆2000億円)を短期金融市場に供給した。
1日の資金供給量としては、米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き急増を背景に欧米金融市場の混乱が始まった8月9日以降で最も多く、米同時テロ直後の2001年9月以来の規模だ。
シティグループなど米大手金融機関が11月に入ってサブプライム関連の追加損失を相次ぎ発表し、米金融機関の経営の先行きに対する不透明感が市場に広がり、短期資金の需給が通常より引き締まるケースが出たためとみられる。
FRBは11月1日にも410億ドル(約4兆5100億円)を供給している。(読売)