かいふう

近未来への展望や、如何に。

「暗夜行路」の英訳版を見つける。

暗夜行路

夜間、それこそ暗夜に。とある角の一戸建ての外塀に「ご自由にお持ちください」と張り紙。和風玄関のすぐ奥は曇りガラスで現に台所らしき電灯が点いてる造り。その明るさでハードカバーを読むと。「A DARK NIGHT`S PASSING」、何だろう。表紙全体を灯りで読むと。「暗夜行路」と縦書き、Naoya Shiga。下段右に、Translated by EDWIN McCLELLAN。縦20数センチ、横20センチ弱、厚さ4センチの体躯である。あの岩波の文庫本が、かくも愛蔵版にて、お披露目。
中学で「友情」と来れば、高校で「暗夜行路」か。二人は同志であり、親友である。ハイティーンなら、古典のベテラン女教師が夏季休暇に薦めても、異論無し。現にそうだった。著者の東大卒、イケメンなら。がしかし、主人公の男が不倫されちゃう話。意外が、虚構の展開。読者の興味本位の筋立てより、当時ありそうにないテーマ、文体が同業者からの賛否の基準。金字塔、「小説の神様」は、確かに、物差しにはなる。小説とは、かくある形式なのか、表現と。ラストシーンの描写だけは、強烈。神様の描き方か、神々しい。明治という時代。もう一冊は、有吉佐和子「紀ノ川」。劇映画観た。二冊譲ります。コメント欄に、メールアドレス等どうぞ。
数日後、同じ家の同じ台に、透明ガラスを幾つか見た。そのうちから、2枚。何時か使おう。この地球は、未だに難民、【飢餓】が絶えない。この島国でさえ、3分の1の残飯が出て、彼等難民に届かず。未だだ。