かいふう

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東京大空襲から、73年。

旧安田庭園

約10万人が命を落としたとされる東京大空襲から73年となった10日、犠牲者を悼む法要が東京都慰霊堂墨田区)で営まれた。
秋篠宮ご夫妻が参列され、遺族ら約600人が冥福めいふくを祈った。
両親と姉を空襲で亡くしたという墨田区の91歳女性は「毎年3月10日になると、焼夷しょうい弾の真っ赤な炎を思い出して怖くなる。安らかに眠ってほしい」と手を合わせていた。一緒に訪れた孫の34歳女性は、「私は戦争を知らないけれど、祖母から当時の話を聞き、語り継いでいきたい」と話していた。(読売)
一晩で10万人以上が犠牲になったとされる1945年3月の東京大空襲から10日で73年。写真は中学校で体験を語る二瓶治代さん。手にしている皿は大空襲で全焼した自宅跡から見つかった=8日撮影、東京都江東区 (時事)
一夜で約10万人の命が奪われたとされる東京大空襲(1945年)から73年になる10日、江戸川区小松川3の小松川さくらホールに、常設の区平和祈念展示室がオープンする。焼夷(しょうい)弾の残骸など、年に数日のみ公開していた地元の戦災資料約100点を展示する。戦災を後世に語り継ごうと活動を続ける市民団体「世代を結ぶ平和の像の会」が、空襲体験の風化を防ぐため、約5年かけて実現させた。
展示スペースはホール1階に約38平方メートルを確保し「昭和20年3月10日」「戦時下のくらし」「江戸川区学童疎開」「平和なふるさとに」のテーマで構成。同会が集め、区に寄託した戦争資料約300点のうち、軍事用物資、出征する若者に渡したお守り、疎開先からの手紙など約100点を展示し、証言を交えたパネルで説明する。
開館は午前9時〜午後9時。追悼式は10日午後2時に始まり、地元出身の落語家、柳家さん八さんが体験を語る。(毎日)
掲載写真:東京デート 旧安田庭園