NHK.TV1「週刊こどもニュース」の[世の中まとめて一週間]のコーナーに、「夫も拉致された人だった」と、「『捜査していれば助かった』」の2件が、取り上げられた。
どちらも気になっていたニュースなので、それが家庭でどう親がこども達に伝えるかにも関心があったので、視聴した。特に、「横田めぐみさんの夫、どうやって調べた?」と父親役がその経緯をフィギュアで略図で解説するのは非常に分かりやすかったし、それを質問した視聴者の中学生と小学生高学年にも、学校にはない雰囲気での回答形式で、町内感覚でいい。実際、拉致はその現場町中で事件となったのだから。身近な生活への恐ろしい事件として、こども達にしっかり教えることだ。
前日あたりでは、NHK.TV3「手話ニュース845」でも同ニュースが字幕とともに流され、健常者と福祉対象者とを問わないこの国の拉致事件への周知徹底、心強い。学校教師も福祉労働者にも、それが嫌悪すべき事件であることは、もはや論を待たない。
父親の鑑を見た。最愛のひとり息子を無くされ、心労からの病で後を追うように亡くなった母親。幸福な家庭が事件に巻き込まれ破壊され、ひとり取り残された父親が権利を行使、公権力の怠慢と軽視に敢然と立ち向かい、当然の結果、を闘い取った。長く苦しいそれだったと、感じ入る。でも、ひとりになった悲しみを、どう声かけていいか、自分はわからない。だが、父親もかくも強い、それを証明し、この裁判が正当な判決をもって、記者会見市民公開されることは、不正に対して有能な検察官の存在をも知らしめ、今後の市民公訴に、判例になるならぬは置くとして、大いなる支援の一里塚、は紛れも無いだろう。
この間、原告側主任弁護士の方も病死された。その同僚の方々、加害者側両親の責任について控訴を検討するとのこと。