かいふう

近未来への展望や、如何に。

PCBの恐怖、「カネミ油症事件」

kaihuuinternet2006-09-24

国内最大級の食品公害「カネミ油症事件」の被害者らが24日、東京都内で「カネミ油症被害者東京集会」を開き、医療、生活支援など全面的な救済実現のための法律制定を訴えた。

カネミ油症は1968年、製造過程でポリ塩化ビフェニール(PCB)が混入した米ぬか油を摂取した人が、吹き出物や内臓疾患などの症状を訴えた食中毒事件。

後に、PCBから合成されたダイオキシンの一種が原因であることが判明し、子どもの世代にも健康被害が及んでいるとされる。

集会では、小学1年生の時にカネミ油を摂取した長崎県五島列島出身の主婦(45)が、体中に吹き出物ができていじめられ続け、自殺も考えたことを告白。子ども2人もアレルギーなど体調不良に悩まされており、「カネミ油症事件は終わっていない」と訴えた。企業からの20数万円の見舞い金しか受けとっておらず、「国による健康手当や医療費の無料化を求めたい」と語った。

被害者の一部には仮払金の返還問題ものしかかる。被害者が起こした集団訴訟で、国の責任を認める判決が2件出た。829人が国から約27億円の賠償金の仮払いを受けたが、その後、原告側が訴えを取り下げたため返還を迫られている。500人余りの約17億円分の返還期限が来年早々に迫っている。集会でも被害者の1人が、返還できない仲間が自殺や離婚にまで追い込まれたと語り、国による債権放棄などの救済策を求めた。(2006年9月24日21時26分 読売新聞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以前、建築物で受変電設備を持っている施設は、ある期間を経過した古いその特定の機器、それに含まれるPCBを回収する通達を、紙面で見た記憶がある。
その地域の電力会社か、その施設を施工した建設会社か、回収箱をその現場の電気室などに保管し、廃棄する機器をその中に順次入れて漏れないよう、管理する。
ビルの業務用照明の大量の蛍光灯、その付属品にもそれはある。よく古くなったその傘から油状のものが垂れるのは、漏れ出たが故である。
左様に、身近にPCBを含む物があるのを知ると気付きはするが、さして恐怖感は覚えない。
しかし、ダイオキシンという名が出るに及んで、にわかにそうでなくなった。これは、ベトナム戦争時米軍が空中散布から検出された同じ物質である。「ベト」と「ドク」にイメージが重なってしまう。
事件から38年、子どもの世代にも健康被害が、となると、有機水銀の{胎児性水俣病}までイメージが重なってしまうのだ。
昨今の水俣病裁判の公判結果を踏まえると、食品公害「カネミ油症事件」の被害者らが訴えも、わかろうというものだ。
被害者らが本日、首都東京で、休日であるが為集会を開いたので、は逆をいうと休日でないと皆が集まれないので。
それは[聖書]とは、それを題材にセッキョウする心算はない。無理にこじつけたくはない。しかし、救済すべきかと問われると、そうすべき、とおもう。日曜日も、法治国家のうち、でしょう。